ペダルの特許を見てみるとSCADAという会社からの特許が割と目につきました。
SCADAは台湾(台中)のメーカーでペダルを中心にODM/OEMをしているメーカーのようです。
台湾のペダルメーカーと言えば、Wellgo や VP Components が有名ですが、SCADAもホームページを見る限り、
- ビンディングペダル
- フラットペダル
- インドア用ペダル
- パワーメーター
など幅広く展開しており、さらにドロッパーポストまでラインナップしています。
技術力もかなり高そうな印象を受けます。
ペダル自体は「どこかで見たことがあるような形状」も多いですが、この業界は似た構造の製品が各社から出ているため、実際にどこのOEMなのかは外からだと分かりにくい部分もあります。
そんなSCADAですが、今回は目についた特許をいくつか紹介したいと思います。
ペダルスタンス調整
最初の特許(US10759490B1)はペダルセンター位置を変更するできるペダルです。
構造はシンプルで30番のベアリングでペダルボディとペダル軸との位置関係が決まりますが、50番のブッシュの内外の位置を入れ替えることでペダルセンターを変更することが可能となっています。
Wolf Tooth Components のペダルにも似た考え方の構造がありますが、特許的にどのように整理しているのかは少し気になります。
まだ細かいクレームまでは読み込めていないので、何らかの回避設計があるのかもしれません。
ちなみに「Qファクター」は左右のクランク外側面距離だったはずなので、Qファクターという言葉ではなく、「ペダルセンター」という言葉を使っています。


モジュラービンディング with ステップアウト用テーパー
次の特許(US10787226B1)はビンディング機構自体がモジュラー化されています。
モジュラー構造自体は珍しくありませんが、この特許ではさらに、クリートを外す際にクリートを上方向へ誘導して外れやすくするテーパー(223番)が設けられています。
シマノのSPDにもこういうテーパーが付いていますね。


ガタを調整するクリート
次の特許(US20200094915A1)はクリートの高さ方向のガタを調整する内容になっています。
ロード用クリート中央部に穴を設け、そこへ
- 2番の高さ調整用部品
- 3番の支持部品
を組み込む構造になっています。

2番の部品は向きを変更することでクリートからの突出量を変更可能で、好みや摩耗状態に応じて調整できるようになっています。
実際にSCADAのクリート製品写真を見る限り、この特許構造は実製品にも採用されているようです。


他にも色々と特許はありますが、今回はこのくらいにしておきます。
こういう台湾ペダルメーカーから今後市場を面白くするような独自製品が出てくる可能性もありそうです。
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