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台湾の大手ペダルメーカー「VP」の特許を調べてみた

今回は、台湾の大手ペダルメーカー、VPの特許を見てみました。

幅広くOEMも手掛けているだけあって、さまざまなカテゴリーの特許を出願しています。

まずは、角度調整ができるクリートです。

TW201735813A – Adjustable bicycle shoe cleat – Google Patents

一般的なSPDクリートでは、ワッシャーが入る部分の溝が、陸上競技のトラックのような長円形になっています。

一方、VPのクリートでは、この溝が8の字のような形状になっています。

この形状によって、通常の長穴よりも大きく角度を変えて、クリートをシューズに固定することができます。

正直なところ、私は通常のSPDクリートで角度調整に困ったことはないので、ここまで大きな調整範囲が必要なのかという気はします。

ただ、LOOKのX-Track用クリートも似たような形状をしているので、VPがOEM供給している可能性もありそうです。

次の特許は、クリートを前後に分割したものです。

US20120047772A1 – Replaceable bicycle shoe cleat assembly – Google Patents

クリートを前後に分割することで、新しいクリートに交換するときに、まず前側だけを交換し、その後に後側だけを交換することで、交換後もクリートの位置を合わせやすくなります。

実際に使ったことはありませんが、前後のクリート部品がガタなくしっかりと位置決めされるのであれば、面白いアイデアだと思います。

また、あまりないケースかもしれませんが、後側だけ摩耗が激しい場合には、後側だけを交換することもできます。

Decathlonでも同様に前後分割されたクリートが販売されているので、これもVPのOEMでしょう。

Shimano SPD-SL compatible road bike cleats with 6° angular float | Decathlon

次の特許はトラック競技用で、クリップレスペダルにシューズを固定するストラップを組み合わせた構造です。

US20130125702A1 – Racing pedal for track bicycle – Google Patents

後ろ側のレバーにストラップを通しています。

ストラップとレバーの回転軸を適切な位置関係にすることで、足を引き上げた力がレバーを閉じる方向に作用するようになっています。

そのため、足を強く引き上げるほどクリートをペダルに強く保持するという、トラック競技向けのペダルになっています。

次はトゥクリップペダルの特許です。

US20120137826A1 – Supplementary Device for Bicycle Pedal and Bicycle Pedal Using the Same – Google Patents

ペダル後方に補助部品を取り付けることで、トゥクリップ側の重量によるペダルの傾きを抑えるとともに、靴先でペダルをとらえやすくするガイド形状を設けています。

最近はトゥクリップを使う人はかなり少なくなっていると思うので、現在のロードバイクではあまり必要とされない機構かもしれません。

次の特許はペダルボディとペダル軸が一体でベアリングレスのペダルです。

DE202020107438U1 – One-piece bearingless bicycle pedal – Google Patents

ペダル軸をペダルボディにインサート成形しています。

このとき、成形中にペダル軸を回転させることで、軸と樹脂が固着するのを防ぎ、両者の間にわずかな回転隙間を形成します。

ベアリングなどの部品を使わないため、部品点数を減らすことができます。

あとは、成形時にペダル軸を回転させる工程をどの程度のコストで実現できるかですが、うまく量産できるのであれば、かなり低コストでペダルを製造できそうです。

まだまだ面白い特許がいろいろありますが、今回はこのくらいにしておきます。

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