2020年の人間ドックで、徐脈と心房細動を指摘されました。
持久系スポーツをしている人であれば、徐脈自体は珍しくありません。実際、これまでも心拍数が低いと言われることはありました。しかし、心房細動を指摘されたのはこの時が初めてでした。
総合病院での検査を勧められ受診しましたが、その時は心房細動を確認できず、年1回の経過観察ということになりました。
2023年、手術を勧められる
2023年の検査では、「手術した方が良いかもしれない」という話が出ました。
自覚症状としては、たまに「心臓が止まっているのでは」と感じるような瞬間があり、脈が極端に遅く感じることがありました。
血液をサラサラにする薬を飲みながら、ポータブル心電図を1週間ほど装着し、心房細動が出るか確認することになりました。ただ、この時も検査中には確認できませんでした。
当時は「症状が出ている時でないと手術できない」と説明され、結果としてこの時点では手術は見送りとなりました。
2024年、カテーテルアブレーションへ
そして2024年の受診時、今回はすぐに手術を行いましょうという話になりました。
カテーテルアブレーションという治療を受けますが、不整脈の原因となっている心臓内の異常な電気信号の経路を焼灼(しょうしゃく)して、不整脈を起こりにくくする治療です。
「カテーテル」と呼ばれる細い管を、
- 鼠径部(足の付け根)
- 首
- 手首
などの血管から入れ、心臓まで進めて行います。
また心房細動を放置すると脳梗塞のリスクがあるようです。
心房細動では心房がうまく収縮せず、血液がよどみやすくなります。すると血栓(血の塊)ができ、それが脳に飛ぶと脳梗塞になります。
また長期間続くと心臓に負担がかかり、
- 息切れ
- 動悸
- 疲れやすさ
などが出る場合もあるようです。
手術は3泊4日の入院で行われました。
入院1日目
初日は各種検査が中心でした。
カテーテルを入れるため、鼠径部周辺の毛の処理もありました。看護師さんに処理してもらうのは少し恥ずかしかったので、できれば自分でやりたかったというのが正直な感想です。
また、普段から心拍数が低いため、寝始めた頃に看護師さんが「大丈夫ですか?」と様子を見に来たこともありました。
手術当日
手術は2日目の昼前から行われました。
手術前には大人用のおむつを装着し、鎮静剤のようなものを吸いました。先生と話している途中で意識がなくなり、気が付いた時には夕方になっていて、手術は終わっていました。
カテーテルは鼠径部、首、手首から入れられました。術後はそれぞれ腫れたような痛みがありましたが、特に鼠径部の痛みが強かったです。
しばらくして看護師さんが来て、「少し立ち上がってみましょうか」と言われ、ゆっくり起き上がりました。しかし、かなり強い立ちくらみがあり、とっさに看護師さんの肩に手を置いて身体を支えてもらいました。
もともと立ちくらみは起こしやすい方ですが、この時は「まずい」と感じるレベルでした。
その後、「明日までは起き上がらないように」と言われました。
また、術後はかなり喉が渇き、水を多く飲みましたが、なかなか尿が出ませんでした。
尿は、外付けのカテーテルのような器具を装着した状態でそのままできるようになっていましたが、しばらくはほとんど出なかったのを覚えています。
術後の回復
3日目になると、立ち上がっても問題ないことを確認でき、歩き回れるようになりました。
導尿用の器具も外れ、鼠径部の抜糸も行われました。多少の痛みは残っていましたが、普通に歩いて過ごせる程度でした。
そして4日目の朝に退院となりました。
運動復帰について
手術後は、医師から「普通に運動して問題ない」と説明を受けました。
術後数日は鼠径部に痛みがありましたが、徐々に落ち着いてきたため、退院した翌週の週末に軽くランニングをしてみました。
特に違和感はなく、その後も自転車やランニングを問題なく続けられています。
ただし、術後10日ほど経った頃に腕の痛みが出ました。カテーテルを通した部分で神経が圧迫されている可能性があるとのことで、しばらく痛み止めを飲みました。
こちらも時間の経過とともに気にならなくなりました。
手術前後の最低心拍数の変化
就寝時の最低心拍数を見ると、手術前後で少し変化がありました。
| 年 | 最低心拍数 |
|---|---|
| 2020 | 41 |
| 2021 | 40 |
| 2022 | 30 |
| 2023 | 30 |
| 2024 | 31 |
| 2025 | 47 |
| 2026 | 39 |
※測定機器はApple Watch、Garmin、COROSなどの腕時計タイプで統一はされていません。
また2025年はあまり装着していなかったため、データが少ないです。
手術は2024年11月に行いましたが、2022〜2024はかなり低い値になっていました。
現在について
手術前も運動中に大きな違和感はありませんでしたが、手術後も特に問題なく、自転車やランニングを続けられています。
また、術後1週間、1か月、3か月、半年、1年後と検査を受けましたが、特に異常はありませんでした。現在は年1回の検査となっています。
自転車選手でも、Elia VivianiやPeter Saganなど不整脈でカテーテルアブレーションを受けている人はいます。
不整脈自体は珍しいものではありませんが、何か起きてからでは遅い場合もあります。
異常を指摘された場合や自覚症状がある場合は、一度検査を受けてみてもよいかもしれません。
成瀬は天下を取りにいく [ 宮島 未奈 ]
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