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ショートクランクは本当に有利なのか?

ポガチャルの影響もあり、最近はショートクランクが流行になっています。
(トライアスロンやタイムトライアルの分野では以前から取り入れられていたと思います。
西内洋行さんは143mm使ってました。)
2019年05月16日の記事 | HIROYUKI NISHIUCHI

クランク長に関する研究は昔からよくあり、大体はほとんど影響が無いか短い方が良いという結果でした。

今回割と新しい研究結果があったので紹介しますが、結果としてはこちらも短めの方が効果はありそうという結果でした。

View of Practical Insights into Crank Arm Length Selection: Effects on Cycling Performance and Metrics in an Augmented Reality Environment

目次

研究概要

被験者14名(男性8名、女性6名)は、3種類のクランク長(165 mm、170 mm、175 mm)でスマートバイク(キッカーバイク)で距離11.65 km、獲得標高34.1 mのタイムトライアルを実施し、下記の項目を評価。

・ケイデンス(rpm)
・ペース(m/s)
・パワー(W/kg)
・TTパフォーマンス(時間:分)
・エネルギー消費量(kJ)
・心拍数(bpm)
・主観的運動強度(RPE)

疲労の影響を軽減するために、各試技の間は少なくとも24時間以上はあけています。

結果

今回の結果を165mmを100として正規化すると下記のようになります。

短いクランク(165 mm)の方がケイデンスとペースが高い

TTタイムも短い(=速い)

一方でパワーや心拍数などの負荷はほぼ変わらない

という傾向が確認されました。

論文でも、

  • ケイデンス・ペース・TTタイムには有意差あり(p < 0.05)
  • パワー・心拍数・RPEなどには有意差なし(p > 0.05)

と報告されています。

さらに、165 mmと170 mmの比較では統計的有意差はないものの、
実用的には無視できない差(SWC)が存在する可能性も示されていますので、短めのクランクは効果はありそうです。

個人的には140mmから180mmまで試しましたが、さすがに短ければ短いほど良いということはないと感じました。

短すぎる場合、

  • 可動域が狭くなる
  • 踏み込みのストロークが短くなる

結果として、力をかけづらく感じる場面もありました。

まとめ

今回の研究から言えることは、

  • 極端に短くする必要はないが
  • 一般的な完成車に付属している170 mmや172.5 mmよりも、やや短いクランクには試す価値がある

という点です。

ペダリングの脚の動きはサドル位置/クランク長/ペダルでほぼ決まってしまいますので、ペダリングに直結する部品にこだわるのは意味があるでしょう。


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