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SPD-SLR PD-R9300レビュー

最近話題のシマノの新しいロードペダルSPD-SLRのPD-R9300を購入しました。

SPD-SL以来、約23年ぶりに登場した新しいロード用ビンディングペダルシステムです。

大した意味はないですが、やはりDura-aceのペダルは手で回すと回転が滑らかです。

目次

重量測定

実走の前に重量を測ってみました。

まずはペダル本体ですが、旧モデルも合わせて測定です。

PD-R9300:228.2g
PD-R9100:233.2g
PD-7810:277.1g

PD-R9100から5gの軽量化です。昔のアルミボディのPD-7810と比べると約49g軽くなっており、カーボンボディによる軽量化の大きさが分かります。

次にクリートですが、

CL-SL110:38.4g
SM-SH11:37.2g
SM-SH12:36.9g

SPD-SLRのクリートは見た目には薄くなっていますが、実測するとSPD-SLより1g程度重くなっています。

ボルトの取付穴は小さくなっていたり、従来のSPD-SLクリートは裏側を大きく肉抜きしているため、結果としてクリート単体ではほぼ同じ重量になっています。

次はクリートの取付ボルトです。

今回のSPD-SLRではワッシャを使用しない構造になったため、その分ボルトが短くなっています。
SPD-SLR:8.27mm
SPD-SL:10.44mm

約2.2mmの短縮です。

ボルトの重量は
SPD-SLR用:16.4g
SPD-SL用:17.9g
SPD-SL用(PD-R9100に付属の軽量タイプ):14.2g

短くなったことでSPD-SLR用は軽くなっていますが、PD-R9100に付属していた軽量タイプのボルトはさらに軽くなっています。

この軽量ボルトはねじ部が長いため、SPD-SLRで使用するとシューズによってはソール内側に飛び出る可能性があるかもしれません。

気にならない人で軽量化にこだわる人はこちらのボルトを使用するとよさそうです。

SPD-SLで使用するワッシャは、6個で16.0gありました。

SPD-SLRではこのワッシャを使用しないため、この分がそのまま軽量化になります。

トータルで見ると

PD-R9300:ペダル 228.2g+クリート 38.4g+ボルト 16,4g=283.0g
PD-R9100:ペダル 233.2g+クリート 36.9g+ボルト 14.2g+ワッシャ 16.0g=300.3g(SM-SH12・青クリートで計算)
と今回の組み合わせでは17.3gの軽量化になっていました。

ペダルを分解してみる

今回のペダルでクリート以外で大きく変わっている個所は軸の根本側の径が一回り大きくなっています。

PD-R9300:約23.0mm
PD-R9100:約21.0mm

実測では約2mm大きくなっています。

使用工具もこれまでは17mm/20mmのスパナでしたが、20mm/22mmと一回りサイズアップしています。

ペダル軸を分解してみました。

PD-R9100ではボールの間にCリング状の部品がありましたが、PD-R9300ではこの部品がなくなっています。

一方で、ボールの数自体には変更はありませんでした。

またシールの構造にも変更がありました。

従来は軸に被せるようなシールでしたが、ねじワンにシールが圧入されるタイプに変更、黒い筒状部品の中にOリングが配置されています。

IT技術者さんのブログにも雨の時に走ると水が浸入するという指摘があるため、今回の構造変更がシール性の向上につながっているのか気になるところです。

【失敗】シーズンイン前に後悔した、やっときゃ良かったメンテナンス7選。 | IT技術者ロードバイク

IT技術者さんもPD-R9300を購入したようなので、このあたり耐久性がどうなったかレビューをしてもらいたいです。

実際に乗ってみた

実際に乗ってみた感触としては、シューズ・ペダルの一体感が強くなったように感じます。

ソール全体でペダルを踏んでいるような感触です。

またクリートを嵌めていないときのペダルの角度がこれまでよりも少し前向きになったため、
SPD-SLに比べて、かなりクリートを嵌めやすくなりました。

耐久性に関しては、長期間乗ってから判断したいと思います。

SPD-SLとの互換性

SPD-SLRのペダルとクリートは、従来のSPD-SLのペダル・クリートとは互換性がありません。

SNSなどを見ると、またシマノの互換性ビジネスかというような批判も多くみられました。

ただ、個人的には今回のペダルシステムについて、そこまで大きな問題だとは感じていません。
ペダルはユーザーが選択するパーツですし、SPD-SLRクリートも従来と同じ3穴タイプのシューズに取り付けることができます。

今回はクリート側の前後方向の調整範囲が狭くなっています。そのため、シューズ側でクリート位置を調整できない場合、従来と同じクリート位置を再現できない可能性があります。

ただ、シマノ以外にもシューズ側でクリート位置を調整できるタイプは増えています。

また、スタックハイトはSPD-SLと同等で、調整範囲を広げたCL-SL130も用意されています。
ただし、CL-SL130は他のSPD-SLRクリートとは異なり、低スタックハイトと軽量化のメリットはありません。

そのため、個人的には大きな問題にはならないと考えています。

ドライブトレインなどのコンポーネントは、自転車を購入すると最初から組み込まれていることが多いため、後方互換性やグレード間の互換性は重要だと思います。

一方、ペダルはユーザーが自分で選択するパーツです。ペダルとシューズの組み合わせでシステムとして完結するため、使いたいペダルシステムをユーザーが選択すればよいのではないかと思います。

今後問題になるとすれば、シマノがSPD-SLのクリートをいつまで供給するかだと思いますが、さすがに数年で廃盤ということはないでしょう。

まとめ

今回実際に乗ってみて、従来のSPD-SLよりもシューズとペダルの一体感が強く、ペダリングしていてとても良い感触でした。

ただ、今使っているSPD-SLから今すぐ買い替える必要があるかと言われれば、そこまでではないと思います。

従来のSPD-SLも十分に良いペダルですし、今回のSPD-SLRはクリートも含めて新しいシステムになっているため、買い替えにはペダルだけでなくクリートも必要になります。

そのため、現在SPD-SLを使っていて特に不満がないのであれば、ペダルを買い替えるタイミングでSPD-SLRを検討するくらいでよいのではないかと思います。


SHIMANO シマノ DURA-ACE デュラエース PD-R9300 ペダル SPD-SLR

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